2024年7月2日火曜日

どこでも美術館アウトリーチ

令和6年6月28日(金)
~美術館がやってくる!~
公民館で絵画を鑑賞!
創造・発見が楽しい!

この講座は、日頃なかなか美術館に
行かれない方のために、美術館の
学芸員さんが公民館に出向いてくれる
ものです。

今回は、福岡市美術館の中山総館長
他3名の学芸員さんが、美術館所蔵の
韃靼人(だったんじん)を描いた屏風
(びょうぶ/レプリカ)を持って、
公民館に来てくださいました。


前半は作品鑑賞です。
学芸員さんが屏風を広げると、
会場からは大歓声が!



迫力のある屏風(びょうぶ)に
圧倒されます!
じっくり鑑賞して参加者各々が気づいた
ことを発表しました。
「鮮やかな色使いに驚いた!」
「服装から日本人ではない?」
「後ろ向きで矢を射って珍しい。」



中山総館長の解説によると、
「どれも正解で、韃靼人(今のモンゴル
人)を黒田藩お抱え絵師、長谷川派の
絵師が描いたもの」とのこと。
描かれた当時の時代背景など、たくさん
の興味深い話に歓声が上がります。
どんな質問にも答えてくださいます。
すごい!


休憩をはさんで後半は、
膠(にかわ)に溶いた絵の具を使って、
色紙に日本絵を描きます。
にかわとは、動物の皮などを水で煮出
した液を乾かして固めた物質です。
昔の絵の具は、紙にひっかかって
描きにくいという声がチラホラ。
こんな体験はなかなかできないので
皆さん本当に喜ばれていました。



余談ですが、福岡市美術館に行くと、
複製ではなく本物が展示されています。
65歳以上の方は、常設展示が無料です。
今回得た知識を持って行くと、さらに
深い感動が得られると思いますよ!