「補助線」の大切さ
算数の面積の問題を考えるときに有効なのが「補助線」です。
目に見えて分かるので、計算問題よりも図形の問題が私は好きでした。
例えば下の ア や イのような問題の場合(小学校4年生)
このままでは、三角形の面積の公式や、長方形・正方形の面積の公式は使いにくいですが、補助線を入れることで公式をうまく使うことができます。
アの図形は、いくつかの図形(三角形、長方形)に分けないといけない。
イの図形は、補助線を入れて3つの長方形に分ける方法もありますが、1回の計算でできるやり方が簡単です。(私は2回の計算と考えていましたが、Sさんは1回の計算で解きました)
同じように、いろいろな問題場面に出会ったときに同じ方向からばかり考えていたら、行き詰まってしまうことも多いですが、ちょっと視点を変えて(補助線を引いて)考えてみると新たな考えが出てくるかもしれません。自分でどんな補助線を引くか、または周りの人に引いてもらうか、いろんなバージョンが考えらます。
情報化の進む現代、なんでもスマホで調べたり、AIに考えてもらったりしたら、結果が早く出るようですが、やはり、実際に体験してみたり、人と人とがぶつかり合ったりして出た答えが重みがあるように思います。柔軟な思考ができるように視野を常に広げていけたらいいですね。
案外子ども目線からの方がいい補助線が引けるかもしれませんよ。
7月23日(火)小学生対象”勉強しにおいで!”に来ていたSさん(東油山、小6)が引いた補助線と解答です。
7月25日(木)”勉強しにおいで!”に来ていたMさん(樋井川、小6)が 引いた補助線と解答です。