先月のある日の放課後、4年生の女の子がタブレットを持って公民館にきて、
「事務室の窓口にある「耳マーク」を写してもいいですか?」と聞いてきました。
私はこれまでこの「耳マーク」があることをあまり気にしていませんでした。
もちろん「いいですよ。」と答えて「何に使うの?」と聞くと、「総合の学習で、耳の不自由な人の事について調べている。」とのこと。
よくここにあることに気が付いたなと感心していると「公民館のサークルに来た時に見つけていた。」そうです。
公民館事務室窓口にある「耳マーク」 「ヘルプマーク」
先日テレビで耳の聞こえない人向けのコンサートが北九州市で行われたとのニュースを見ました。白い手袋と顔の表情で感情表現をしてベートーベンの交響曲第9番を演奏していました。見た目では分からない障害のある方向けに「ヘルプマーク」もあります。
耳が不自由な方のために、私たちができる配慮として、
① 筆談、手話、身振り手振り、表情での意思疎通
② スマートフォンアプリの活用
③ 「耳マーク」の理解と普及
が挙げられます。相手に目線を合わせ、ゆっくりと、はっきりと話し、理解を求め、必要であれば聞き返すことが大切です。
4年生の学習「みんなが住みやすい町」を通して、改めて福祉について考える機会となりました。他にも車いすや点字、アイマスク体験など自分のテーマを決めて調べているようです。ユニバーサルデザイン等、もう一度公民館にあるみんなが住みやすいような工夫を考えてみようと思いました。
※ヘルプマークとは、外見からわからなくても、援助や配慮を必要としている人が、周囲に知らせることができるマークです。このマークを見かけたら、席をゆずったり、声をかけたりするなど、困っているようであれば、サポートをしましょう。